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ビジュアルプログラミングとは?学習ソフトやサイトのまとめ

ビジュアルプログラミングとは?学習ソフトやサイトのまとめ

来年度からプログラミング教育が小学校で必修化されることは皆さんもご存知の通りです。小学校の学習では、基本的なコンピュータ操作を学んだあと、主にビジュアルプログラミングで学習を進めていきます。

ビジュアルプログラミングとは、視覚的に操作できるソフトを使ってプログラミングをする方法で、教育を目的に専門機関で開発されているものも多くあります。

今回は、そのビジュアルプログラミングについて、取り入れるメリットやソフトの種類についてご紹介していきます。

ビジュアルプログラミングとは

ビジュアルプログラミングとは

通常のプログラミングはテキスト(プログラミング言語)を画面に入力して行うものを指します。しかし、小学生にとってはキーボードを使って文字を入力することが難しく、その取得も学習の中に入れてしまうと本来の目的である「プログラミング的思考を身に着けること」すなわち「コンピュータを使いこなして思い通りに対象を動かしたり、表現したりすること」ができなくなってしまいます。

そこで、文字入力をせず、視覚的に操作するビジュアルプログラミングがプログラミング学習に取り入れられる予定となっているのです。

ビジュアルプログラミングを使用するメリット

ビジュアルプログラミングはあらゆる研究機関や企業でソフトが開発されていますが、共通しているのは、子どもが楽しんで学ぶことを目的にしている点です。マウスの簡単な操作だけでプログラミングすることができるため、ゲーム感覚で学習に臨むことができます。

また、ソフトによっては指示の種類によって色分けされていたり、もともとデザイン性の高い画像が入っていたり、子どものセンス、創造性を育てる工夫がされているのも特徴です。

これらを使ってプログラミングを学ぶことで、問題解決の力や思い通りのものを作るために試行錯誤する力が学習段階ごとに育っていくことでしょう。

広く使われているビジュアルプログラミングソフト

広く使われているビジュアルプログラミングソフト

多数の学校で取り入れられている定番教材Scratch(スクラッチ)

多数の学校で取り入れられている定番教材Scratch(スクラッチ)

「Scratch(スクラッチ)」は、マサチューセッツ工科大学が開発した教育用のプログラミングソフトで、ビジュアルプログラミングソフトの中ではもっとも有名といってもよいオーソドックスな教材です。

その理由はプログラム指示の一つひとつがブロック型にデザインされており、それらを順番に積み上げることでプログラムを作成できる点が非常に分かりやすいからです。8歳から16歳向けにデザインされているソフトなので、世界中の学校や民間のプログラミング教室で広く使われています。

絵がかわいくて子どもの興味をひく「プログラミン」

絵がかわいくて子どもの興味をひく「プログラミン」

「プログラミン」は文部科学省が開発したビジュアルプログラミング用のソフトです。プログラミング教育のために開発されたものですから、大変わかりやすいのが特徴です。

こちらも指示をブロックのように積み重ねて作るものですが、創る楽しさを学んでもらうことを目的としており、絵で学ぶことに注力しています。可愛らしいアイコンやイラストを使うことで子どもたちが学習に飽きない工夫がなされています。

「プログラミン」では実際に作られたもので遊ぶこともできます。ゲームなどを操作し、楽しむことはもちろん、そのゲームのプログラムを実際に見て、編集することもできます。それらを利用することで、一から作ることが大変なプログラムでも、書き換えなどで理解を深めたり、思い通りのものを作ることができたりしますから、子どもの興味に応じて学習に役立てることができます。

「Viscuit(ビスケット)」で感覚的にイラストを動かす

「Viscuit(ビスケット)」で感覚的にイラストを動かす

「Viscuit(ビスケット)」では、自分が書いた絵を動かしてアニメーションや動く絵本などを作ることができます。このソフトの特徴は「めがね」です。「めがね」のレンズの部分にあたる右と左の円の中にイラストを配置して、イラストが動く前と動いた後を表現していきます。

非常に単純なので、プログラミングには程遠く感じる方もいるでしょう。しかし、難しい言葉は出てこないものの、繰り返しや条件分岐などプログラミングの基本となる指示を感覚で施すことができます。指示をしっかり使いこなすことができれば、自分のイラストであらゆる表現ができるため、とても複雑なものを作ることができるのです。

実際のプログラミング言語に触れるなら「Hour of Code(アワーオブコード)」

実際のプログラミング言語に触れるなら「Hour of Code(アワーオブコード)」

「Hour of Code(アワーオブコード)」はオンライン上でビジュアルプログラミングができるサイトです。子どもが楽しんで取り組むことができるよう、マインクラフトやアナと雪の女王のキャラクターなどが出てきてプログラミングの問題を出してくれるのが特徴です。

ブロックを組み合わせて作るタイプのプログラミングなので、使い方の確認をせずに突然取り組むのは少し難しく感じることもありますが、一番初めと、ステップアップの段階でキャラクターたちが解き方のヒントを出してくれますから、それらを応用しながら解き進めることで達成感と、次もやってみようという意欲を生み出すことができます。

問題はさまざま用意されており、問題を選択する際に低学年向けのものや高学年から中学生向けのものが分かるようになっていますから、年齢や理解度に合わせて取り組むようにすると良いでしょう。

「Hour of Code(アワーオブコード)」のビジュアルプログラミングは問題を解き終わった後、自分が組み合わせたブロックが実際はどのようなプログラミング言語で表されるのか確認することができます。また、同じ動きをするプログラムでも手数を少なくすることでよりスマートになります。最小限で出来るように促すメッセージも出ますから、一度クリアした問題も、最小限の手数になるよう再チャレンジすることでプログラミングへの理解を深める工夫がなされています。

プログラマーを目指すなら、コードの習得は必須

プログラマーを目指すなら、コードの習得は必須

Scratch(スクラッチ)やプログラミンなどを使いこなせるようになり、思い通りの表現ができるようになったからといって、プロのプログラマーになれるわけではありません。ビジュアルプログラミングはあくまで「プログラミング的思考」を育てるためのツールですから、職業としてプログラムを使いこなしたいのであれば、いずれはプログラミング言語を習得する必要があります。

しかし、特にブロック型の手法を取り入れているソフトに関しては、ビジュアルプログラミングでプログラムの構成について十分に学べますから、その経験はプログラミング言語を学ぶ際も大いに役立ってくれるでしょう。

まとめ プログラミング学習の入り口にぴったり!ビジュアルプログラミングをやってみよう

 

今回の学習指導要領の改訂に新しく盛り込まれたことは、プログラミングの授業で子どもたちに「プログラミング的思考」を身に着けることです。プログラミングを習得することで論理的な考えが身に付き、それを社会生活でも応用できるようになってもらいたいというのが目的です。

ですから、プログラミングの授業がはじまるといっても、難しいプログラミング言語を覚えることが目的なのではありません。自分が作りたいものをプログラミングで表現するためにどうしたらよいのか試行錯誤するツールとしてビジュアルプログラミングを導入し、楽しく考え方を学ぶことを目的としています。

ビジュアルプログラミングは自宅でもアプリやソフト、オンラインで楽しむことができます。お子さんの興味や関心に合わせて楽しく取り組めるような環境づくりをすると良いでしょう。