習い事としてロボット教室に通うことで身に付く力、効果は?

習い事としてロボット教室に通うことで身に付く力、効果は?

小学校でプログラミング教育が始まるのを受けて、人気急上昇中のロボット教室。通っている親子からは、物事を論理的に考えられるようになる、根気強くなるという意見があり、入会を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし一方で、ブロック遊びをしているだけではないのか、高い月謝を払うだけの価値があるのか、知識や技術が身に付くのか、など、その効果を知りたいという保護者が増えています。

ロボット教室に通うことで得られる効果についてみていきましょう。

ロボット教室に通うことで得られる効果はどんなもの?

ロボット教室に通うことで得られる効果はどんなもの?

「ロボット教室」とだけ聞くと、どんなことをしているのかすぐにイメージがわかない方もいることでしょう。

教室により方法はさまざまですが、一般的にはひとりに1セットのパーツが渡され、それを組み立てることで各自ロボットを作っていきます。パーツはさまざまな形に組み替えることができるため、定期的に通うことで、1つのセットからあらゆるロボットを作ることができるようになるのです。

組み上がったロボットは、実際に動かして動作を確かめます。ここで思うとおりに動かない場合は、部品を組みなおしたり、指示の出し方を変えたり、試行錯誤して思う通りのロボットを作るということがロボット教室での最終目標になります。

そんなロボット教室に通っている方々が挙げている効果は次のようなものです。

論理的思考力が身に付く

ロジカルシンキングとも呼ばれる論理的思考は、物事の道筋を立てて考えるさまのことで、その内容がもちろん論理にかなっていることを指します。

ロボット教室では完成までの流れを自分の中でイメージしながら作っていくため、物事を順序立てて考える力や、根拠を明確にする力が伸びてきます。このことは、ロボットを製作すること以外に、何かを説明する力がついたり、考えていることをしっかり発表したりする力につながります。

こういった点はコミュニケーション能力にも通じるところがありますから、大切な力といえますね。

問題解決能力や、根気が身に付く

問題解決能力は、起こっている問題の原因を考え、解決策を挙げ、問題を解決に導く能力のことです。この力を身に着けることで、あらゆる問題を客観的に認識し、物事の本質をとらえることができるようになるとビジネスの現場でも注目されています。

ロボットを動かす段階でうまくいかない場合、ロボット教室ではすぐに正解を教えてもらえるわけではありません。なぜうまくいかないのか、他の方法ではどうだろうか、など、試行錯誤を重ねることで、自分自身で思い通りの動きを作り出すのです。

実際、ロボットのひとつの動きを作り出すにも、正解はなく、あらゆる手法がありますから、ロボット教室はそういった面でも根気が必要とされる作業が多くあります。試行錯誤を繰り返す中で、問題解決能力や集中力が養われる効果が期待できます。

コミュニケーション能力が身に付く

教室によってはディスカッションや発表の機会があり、学年を超えて異年齢の子どもたちとの関わりが持てるところもあります。

先述した論理的思考力につながるところもありますが、自分の作ったロボットについて、どのように作ったのか、うまくいかなかったところはどこなのか、それを解決した手法などを順序立てて話すことは社会に出てからのプレゼンテーションの機会にも必ず役に立つトレーニングとなります。

また、仲間と話し合いながらひとつのロボットを作る場合も、リーダーシップをとる力、異なる意見を調整する力など、さまざまなコミュニケーション能力が育ちます。ロボット教室は黙々と作業をするイメージを持たれている方も多いかもしれませんが、こういったコミュニケーション能力を育てる良い場所といえるでしょう。

自己肯定感が身に付く

自己肯定感が身に付く

自己肯定感は自分に自信を持ち、周囲から大切にされていると考えることで、物事を前向きにとらえることができる力のことです。自己肯定感の高い子どもは幸福度が高く、失敗を恐れずにあらゆることにチャレンジしていく力を持っています。

しかし、日本の子どもの自己肯定感は他国に比べて低く、近年、教育現場でも自己肯定感を伸ばす取り組みは大きく注目されています。

ロボット教室では、ロボットを作り、考えているものを形にし、思うように動かす過程で達成感や自信が生まれ、自己肯定感につながっていくのです。

ロボット教室に通っても効果がなかった?

ロボット教室に通っても効果がなかった?

ロボット教室は良いことばかりに感じられる一方で、期待する効果が見られなかったという意見も少なからずありますので、ご紹介します。

コミュニケーション能力は身に付かなかった

コミュニケーション能力については、一朝一夕で身に付くものではありません。他の子どもの意見を聞いているだけのようなインプットの期間が長い子どもも多くいます。しかし、そういった子も十分なインプットが済めば、少しずつ自分の考えを発表していくことができるようになってきますから、はじめのうちは子ども自身が苦手意識を持っていたとしても、見守ってあげるようにするとよいでしょう。

ただし、ロボット教室によっては話し合いや発表の機会が少ない場所もありますから、保護者の方がコミュニケーション能力をつけることに重きを置いているのであれば、そういった活動が多く、意見交換を積極的に取り組む様子が見られる教室を選ぶとよいでしょう。

ロボット作り以外にも自主性が生まれることを期待した

ロボット教室に通えば自主性が育つということで子どもを通わせていたけれども、ロボット作り以外の学校の勉強などには、自主性が芽生えず、期待する効果が得られなかったということです。

この方の場合はロボット作りに関しては、自ら学びたい気持ちが芽生え、好奇心や探究心の成長が感じられたということですから、たとえば将来の職業としてロボットの研究を考え、工学部への進学を目標にすることを視野に入れれば、進学のためにおのずと学校の勉強にも自主的に取り組むことが期待できますね。

「今」楽しいロボット作りを「将来」どのように関わっていくかという視点にもっていけるように大学祭や企業のイベントに参加するなどのサポートもあると良いでしょう。

内容が難しかった、遊んでいるだけだった

ロボット教室は一見難しいことをするのではないかと心配する保護者や子どもたちのために、はじめは楽しませる内容のものを導入として取り入れている場合もあります。しかし、ずっとその楽しさを期待してロボット教室に通いだした子どもたちは、難しいことへの挑戦を避けて、楽しいことばかりを求めてしまうことにもなりかねません。それでは問題解決能力や根気は身に付きませんね。

一方、本格的なプログラミングを取り入れたロボット教室の場合は、言語の習得など、本当にコンピュータが好きな子どもでもついていくのが大変なケースもあります。保護者が詳しくない場合、難易度の判別が難しい場合もありますが、子どものレベルや目標に応じたロボット教室に出会えると良いですね。

ロボット教室に求める効果を明確にしよう

ロボット教室に求める効果を明確にしよう

ロボット教室に通わせたが、効果がなかった、期待外れだったと考える保護者は、教室選びやロボット教室に求めるものを掘り下げていない場合も多くみられます。

もしかしたらロボット教室自体が子どもに合っていなかったのではなく、ロボット教室を選ぶ基準や、ロボット教室に求めるものをはっきりさせていないために、効果がなかったと思ってしまうこともあるものです。

環境や特色などを把握して、教室をじっくり選ぼう

子どもに合ったロボット教室に通わせることで、効果的な技術や知識が身に付きますから、入会を考えている教室が、どのような教室で、どのようなことに注力しているのか見極めることが大切です。

大抵どこのロボット教室でも見学会や体験会が実施されています。付き添う保護者も質問がしやすい機会ですから、教室を見て気付いたことや疑問に思ったことなどは積極的に尋ねてみるようにしましょう。

月謝はもちろんのこと、入会後の教材にかかる費用も聞くことができると良いですね。

ロボット教室に通い始めたら、少し長い目で見てあげよう

数か月通っただけでははっきりとどんな力が身に着いたのかは本人ですら分かっていないことが多いでしょう。

ロボット教室では、簡単なものから取り組みはじめ、組み立てる、動かすというサイクルを変えずに難しいものへと挑戦していく流れになるので、そのサイクルが何周かした時に、子どもの中でひらめきや、独自のものに挑戦する心が芽生えてきます。

月謝を払っている親としては、通い始めはただ遊んでいるように見えて心苦しいのですが、すぐに効果を期待せず少し長い目で見守ってあげるようにしましょう。

まとめ 期待する効果に合った教室選びでロボット教室に楽しく通おう

ロボット教室は保護者がその分野に詳しくないと雰囲気や交通の便で考えてしまいがちです。実際、そういった考えで子どもに合う教室が見つけられる場合もあるでしょう。しかし、ロボット教室の月謝は一般的に他の習い事よりも高額であるため、通っているうちに費用対効果の面で不満が出てきてしまうのも事実です。

ロボット教室に期待することは何か、そのためにより良い教室はどこか、時間をかけて検討することが大切です。