ダンボールで作れるロボット「embot(エムボット)」の魅力をレビュー

現在、プログラミングができるロボット教材は各社から販売されていますが、どれも高価で子どもの興味に応じて次々に買い与えることは難しいですね。

「embot(エムボット)」はダンボール素材で簡単に組み立てることができ、安価であることが特徴です。ロボット作りがどのようなものか、少し体験してみたい、というお子さんにもピッタリですよ。

embotのロボット作りや、プログラミングを楽しく学べるポイントをご紹介します。

embot(エムボット)って何?

embot(エムボット)って何?

embotはダンボール素材で組み立てる動物型のロボットです。

名前の由来はEmotion Robotの略で、離れたところからロボットを操作して、感情を届けることをコンセプトにしています。

動きがかわいい、愛着がわく、など、他のロボット教材、プログラミング教材には無い点を追及しているのが特徴です。

embotを組み立ててみよう

組み立ては板状のダンボールからパーツを外して折り線通りに折り曲げたり、決まったところに差し込んだりして行います。解説の動画もありますから、年齢によってはそれを見ながら子どもがひとりで組み立てることもできるでしょう。

基本は箱状のものを複数作り、組み合わせる作業になりますから、ロボット作りとはいってもそこまで難しくはありません。

プログラミングはアプリをインストールしたスマホやタブレットから

ダンボールの組み立てができたら、アプリをダウンロードしたスマートフォンやタブレットで動きをプログラミングします。

かわいらしいアイコンを線でつないでいくことでできるビジュアルプログラミングを採用していますが、一つひとつのアイコンの中に変数や関数を入れてしっかり作りこむこともできます。

条件分岐や繰り返しなどを取り入れることもできますから、作る子どものレベルに応じて楽しむことができます。

購入者向けの「embotters」で動画や作例を参考にしよう

2019年7月8日に購入者向けのウェブページ「embotters」がオープンし、embotの作例やembotを小学校の授業に取り入れている様子を見ることができるようになりました。動画や写真で他者が作ったロボットを見るのは大変参考になります。

自分のロボット作りを深めるヒントになりますから、お子さんと一緒に見てみるとよいでしょう。また、「ドリル」でプログラムについての理解を確認することもできます。段階ごとに認定証をもらうことができますから、自然と子どものやる気を引き出してくれますね。

embotが他のロボット教材と異なる点

ダンボール素材で低価格を実現

ダンボール素材で低価格を実現

ダンボール素材を使用し、動きを厳選したことでロボット教材、プログラミング教材の中では驚くほどに低価格であることがembotの特徴です。

ダンボール素材であることは、組み立てが簡単である反面、耐久性に弱いという点を心配している方もいるのではないでしょうか。確かに、ブロックやプラスチックなどを使った教材に比べると耐久性の面は劣ってしまいますが、素材がダンボールであるために、表面にアレンジをしやすいという利点があります。

紙や布を貼りつけることはもちろん、ペイントをしたり、一部を作り換えたりすることで、オリジナルのロボットを作ることができ、長く楽しむことができます。

見た目がかわいいので、女の子も夢中になれる

見た目がかわいいので、女の子も夢中になれる

ロボット作りとなると、ブロック遊びなどの延長でどうしても男の子の方が夢中になってしまうことが多いのですが、embotはベースが動物の形をしているので、とてもかわいらしく、女の子でも積極的に取り組めるように工夫されています。

公式サイトの動画では、女の子が布やリボンを使ってうさぎのロボットをアレンジしている様子を見ることができます。着せ替えのように何パターンも洋服を作るのも楽しいですね。

応用編動画が豊富

プログラミングに慣れてきたら、同じ動きを繰り返すプログラムや条件に応じて動きを変えるプログラムなど、一歩進んだプログラミングを動画で学ぶこともできます。

プログラムを組むためのタブレットでの操作が詳しく動画で紹介されていますから、それを見ながら同じようにプログラミングすることで子どもひとりでも学習を進めていくことができます。

ボール投げマシンや剣と盾を使った遊びなど、一部有料の動画もありますので、お子さんの興味に応じて見せてあげるとよいでしょう。

また、横浜美術大学の学生がアレンジしたembotを動画で見ることもできます。ロボットの見た目のアレンジ方法はもちろん、プログラミングされている動きもそれぞれに異なり、大変参考になります。それらを見て、手元のロボットをどんどん進化させていくのもおもしろいですよ。

embotの対象年齢は

embotの対象年齢は

使い方次第で高学年から大人まで楽しめる

公式ウェブサイトによると、対象年齢は6歳以上となっています。電気回路やアルファベットを習い始める小学校3年生以上でより楽しむことができるとされていますが、Amazonなどのレビューでは、小学校低学年の子ども向けで、高学年には物足りないなどという意見もあります。

確かに、embotは外見をブロックで簡単に組み替えられるような教材ではないため、飽きたら手軽に作り変えるというようなことはできません。しかし、素材の特性を生かしてアレンジすることや、そもそもキットではないもので一からロボットを作ることもできます。

ペットボトルなどの廃材を組み合わせたり、金属板をはんだ付けする本格的な加工をしたり、枠にとらわれないアイデアで高学年になっても楽しむことができるでしょう。

限られた動作の中でプログラミングへの理解を深めよう

プログラミングに関しても、動きの種類が限られているというレビューがあります。確かにたくさんの動きをつけることはできませんが、限られた中だからこそ、プログラムの組み立てに工夫を見出し、理解を深めることができるのです。

動きの選択肢がたくさんあると、光らせたり、走らせたり、ロボットにさまざまなことをやらせてみたくなり、プログラムを組み立てること自体に目が向かなくなります。embotなら限られた動きの中で、条件分岐や繰り返しについてじっくりと取り組むことができるでしょう。

小学校3年生以上を推奨しているのは、プログラミングにJavaScriptという言語を使用しているのも理由の一つです。実際のプログラミング言語を見て、少しずつ理解していける年齢ですから、作ったものを動かすことから一歩踏み出した楽しみ方をすることができます。

embotはこれからたくさんの種類が発売されるの?

公式ウェブサイトでは、今後もう少し大きな子ども向けで、レベルの高い拡張シリーズの制作もしていく予定とされています。

現在発売中のembotで基本的なロボット作りやプログラミングについて理解したあと、たくさんの動きや、楽しいアレンジができるシリーズに触れることで、よりロボット作りへの興味や、プログラミングへの感心が深まります。今後のプログラミング学習にも役に立つこと間違いありません。

基本的なプログラミングツールをベースに、市販されているセンサーやおもちゃにも対応させたり、パーツごとの販売をしたりすることも検討しているとのことですから、これからのembotに期待できますね。

 embotでロボット作りを体験してみよう

embotは子どもの興味や理解に応じて楽しみながらロボット作りやプログラミングを学ぶことができる教材です。

工作が好きな子ならダンボール部分を好きにアレンジすること、ゲームが好きな子ならアプリでのプログラミングをすることを入り口にしてembotを楽しむことができるでしょう。

今後、レベルの高いキットの販売が予定されていたり、他の市販品との互換が検討されていたりと、学習を深めていけるような工夫を考えている点もうれしいですね。

自分の好きなことや得意なことを入り口にして、embotの世界でロボット作りやプログラミングについての理解を深めていきましょう。