プログラボは阪神電車や読売テレビなどの企業が運営するロボット教室です。
教室は関東、関西に展開されており、入学前や小学校低学年の子ども達でも対象年齢10歳以上とされている教材を使い、ロボット作りを学んでいきます。
私立小学校での授業も行い、小学生へのアプローチに定評のあるプログラボでは、どのようなカリキュラムで学習が進められているのでしょうか。学習方法の工夫やコースについてご紹介します。
もくじ
プログラボとはどんな教室?使用教材は?
「プログラボ」は、関東、関西を中心に展開されているロボット教室です。一般的な習い事としてのロボット教室の他、私立小学校を中心に出張授業や校内教室を開いており、小学生の興味関心に寄り添った授業をしてくれると評判です。
出張授業では、現在延べ80校、約4,000名の生徒が参加し、学校のニーズに合わせた授業を2人1組のチームで学ぶよう構成しています。授業を通じてコミュニケーション力を養うねらいがあります。
使用教材は教育版レゴマインドストームEV3などオーソドックスなもの
レゴマインドストームEV3は世界各国でロボット学習に採用されている教材で、もちろん日本においても定番教材と言えるでしょう。
レゴが好きな子どもはブロック遊びの延長でロボット作りに取り掛かることができる一方で、学習が進んでも本格的なプログラミングを施すことができる利点があります。また、レゴマインドストームEV3を採用しているロボット競技会は数多く、世界に羽ばたくチャンスが多数用意されていることも魅力のひとつです。
プログラボでは、他にもプログラミング教材「micro:bit(マイクロビット)」、本格的なプログラミング言語のひとつであるC-Styleを使用した「アルファ・エクスプローラ」など、教材にもバリエーションをもたせています。それらを組み合わせて授業を行うことで、子どもたちの興味関心や意欲を引き出す工夫がなされています。
プログラボのカリキュラム
プログラボの授業で使用しているテキストは、すべてオリジナルのもので、ロボットの組み立てや動作の仕組みがイラストや写真を用いて分かりやすく解説されています。小学生には難しい用語も年齢に応じて理解できるよう説明書きが掲載されているのも楽しく学べるポイントですね。
授業の流れ
1.ロボット製作
授業は、テキストを見ながらロボットを製作するところから始まります。
テキストを参考に子どもがそれぞれ作業しますが、製作するロボットには身の回りにある身近なテーマを用いています。
ロボット製作を通して世の中の仕組みについて理解するような内容になっており、部品の組み立てがパズルを組み立てるような作業にはならない配慮がされています。
2.プログラミング
作ったロボットにパソコンやタブレットでプログラミングを施していきます。
ロボットを思い通りにコントロールすることを実践していく中で、物事の道筋を立て深く考えること、そして最後までやり抜く力を育てていきます。
3.発表、プレゼンテーション
プレゼンテーションツールを使用して資料作成、プレゼンテーションを行います。テーマごとに発表を行うので、経験を重ねながら分かりやすい資料の作成、発表の方法など、プレゼンテーションに必要な表現力を身に着けていくことができます。
コースと受講料
新しく入会を受け付けているコースはビギナー(年長から小2)、スタンダードⅠ(小1から小3)、スタンダードⅡ(小3以上)の3コースです。スタンダードⅡが終了した子どもはアドバンストコースへ進級することができます。
ビギナーコース
教材はレゴマインドストームを使用します。レゴマインドストームは対象年齢が10歳以上ですが、低年齢でもモーターやセンサーの仕組み、プログラミングの基礎が身に付けられるようオリジナルカリキュラムが作られています。
ビギナーコース
- 対象:年長~小学2年生
- 時間:1授業50分×月3回
- 月謝:9,000円(税別)
スタンダードコースⅠ
ビギナーコースまではプログラミングにタブレットを使用していましたが、スタンダードコースからはパソコンを利用し、マウス操作やキー入力を学んでいきます。
子どもたちのアイデアを形にできるようなカリキュラムになっており、クラス内競技も行います。
スタンダードコースⅠ
- 対象:小学1年生~3年生
- 時間:1授業50分×月3回
- 月謝:9,000円(税別)
スタンダードコースⅡ
このコースから授業が90分になり、じっくりとロボット作りやプログラミングに打ち込むことができます。自分の作るものが実際の身の回りではどのように役立っているのか具体的に学ぶことができるのもこのコースの特徴です。内容は難しくなりますが、実際の生活に役立っているものを作ることは大きなやりがいにつながります。
また、後述するロボットコンテストなどへの参加を重ねることもでき、仲間と協力する力も付いていくでしょう。
スタンダードコースⅡ
- 対象:小学3年生以上
- 時間:1授業90分×月3回
- 月謝:11,000円(税別)
アドバンストコースⅠ
スタンダードコースを修了したら、アドバンストコースⅠに進級することができます。
ここからは途中入会が出来なくなり、スタンダードコースで学んだことに積み上げて学習をするスタイルとなっていきます。
共同制作を通じてコミュニケーション力を鍛える活動も増え、ロボット作りの技術の向上と共に自分の考えを伝える力も育てていきます。
アドバンストコースⅠ
- 対象:小学4年生以上
- 時間:1授業90分×月3回
- 月謝:11,000円(税抜)
授業の見学や無料体験会、授業体験も開催中
プログラボでは無料体験会を行っており、60分~90分程度でロボット製作とプログラミングの体験をすることができます。
また、実際の授業に参加する授業体験に参加することもでき、ビギナーコースとスタンダードⅠコースは50分間、スタンダードⅡコースは90分間の授業に参加することができます。もちろん体験に参加せず見学だけをすることもできますから、興味がある場合は気軽に問い合わせてみましょう。
ウェブサイトでは「ご家族お友達とお誘いあわせのうえ」と掲載されています。兄弟姉妹や友人と一緒に行くのも心強くておすすめですよ。
国際的な競技会WROも夢じゃない
プログラボでは様々なロボット競技会への参加を後押ししてくれます。
教室で学んだことを生かす良い機会ですから、まずは教室が運営するプログラボ祭りへの参加、自信がついたら国際的な競技会であるWROへの挑戦も考えてみてはどうでしょうか。
エリアごとに開催されて負担が少ないプログラボ祭り
プログラボで学ぶ子どもたちを教室のエリアごとに集めて、ロボット競技を行います。身近なエリアで行われるので、時間や経済的な負担も少なく、毎回参加させてあげることができるのも利点です。
プログラボ祭りでは、毎回テーマを決めてロボット競技が行われています。チーム戦では仲間の応援にも熱が入り、一体感や達成感を味わうことができます。
WROで国際大会への道も
WROはWorld Robot Olympiadの略で、プログラボでも教材として使用しているレゴマインドストームを用いたロボットの国際的な競技会です。競技会は、地区予選会や全国大会が行われ、それらで優秀な成績を収めることができたチームだけが国際大会へ出場することができるのです。
2019年のWROでは、プログラボから2チームが予選会を勝ち抜き、ハンガリーで行われる国際大会に出場することが決まっています。プログラボには、小学生のうちから仲間たちと世界の舞台に挑戦する環境が整っていることがわかりますね。
低年齢でも根気強く基礎力を育ててくれるプログラボでロボット作りを学ぼう
プログラボでは教材の対象年齢に満たない子どもでも楽しく学べる工夫がテキストや授業の中にたくさん散りばめられています。
また、競技会の時以外にも、日常的にプレゼンテーションを学ぶことができるのも大きな特徴です。プレゼンテーションをするときの恥ずかしい気持ちや緊張する気持ちを克服する機会が多くあることも、子どもたちの自信につながっていく大きな取り組みと言えるでしょう。
今のところ、教室の展開が関東、関西に限られてしまいますが、通えるエリアにお住いの方は、ぜひ見学や体験に足を運ぶことをおすすめします。仲間と一緒にロボット作りを学んでみませんか?